泣いても笑っても日日是好日

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江戸時代って遠い昔?…遠い昔はイメージで作られる!

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今年も、はや令和2年、時が経つのは早いものです。

思えば自分自身も、昭和平成令和と3時代生きています。

 

ところで、皆さんは昭和以前の時代についてどのようにお考えでしょうか。

私の祖父母は明治生まれでした。

だから明治時代といえば、あまり昔だという認識はありません。

 

でも江戸時代は…

となれば遥か遠い昔の時代という感覚があります。

 

何故でしょう。

 

江戸時代イコール時代劇の世界という認識があるからかもしれません。

そう言えば、『水戸黄門』とか『大江戸捜査網』とか『銭形平次』等というルーチンの時代劇は全て江戸時代でした。

 

ルーチンに放送されていたからこそ、現代とかけ離れた世界が身近に感じられていた…

うまく言えませんが、当たり前に遠いこんな世界が明治時代の前にあった、と感じていたのだと思います。

 

ところで、先日たまたま新聞で『フランス絵画の精華展』の広告を見ていました。

そこでは、マリーアントワネットの側近であるポリニャック公爵夫人の肖像画が紹介されていました。

 

マリーアントワネットといえば、1789年のフランス革命で断頭台の露と消えましたよね。

 

で、この頃の日本に視線を移してみると、なんと1788年まで7年間天明の大飢饉の年でした。

 

天明の大飢饉なんて遥か昔の世界…

と思うけど、その頃のフランスなんてあんまり昔の事とは思われない。

ポリニャック公爵夫人なんて、そこらを歩いていてもそんなに違和感を感じない。

 

どうしてだろう。

 

真剣に考えてみました。

 

で、出た結論は、

 

  • 江戸時代のイメージは『東海道五十三次』、『見返り美人』みたいなデフォルメした浮世絵のイメージが大きい。
  • 油絵みたいな写実的な絵が少ないから、想像力を逞しくして思いをはせる。
  • 衣装が洋服でないし、時代劇では着物姿の主人公が活躍している。

 

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左は菱川師宣見返り美人』、右はルブラン『ポリニャック公爵夫人』
引用:ウイキペディアより

 

でも、こんな遠い時代というイメージとは裏腹に、私が小学生の頃は江戸時代生まれの人がまだ生きていたんですよね。

 

そう思うと、江戸時代は現代と衣装こそかなり違うけれど、あまり現代の暮らしと変わらなかったのではないかなと思います。

だって、たった200年位前まで江戸時代だったのですから。

 

そんなことを考えると、今の人類の直接の祖先である新人類が登場したのが約20万年前、中国の殷の時代は3500年以上も前、卑弥呼が魏に使いをおくったのは239年、今から1800年近く前ですから、気が遠くなるほど昔ですね。

 

しかし、戦後といえば今年戦後75周年を迎えますが、私が生まれた時はまだ戦後20年くらい。

たった50年程度の違いですが、戦争に対する考え方は、自分の子どもの頃とと比べてかなり違ってきているように思えます。

 

今日も…日々是好日。