読者の皆さん、私の長編の記事にようこそ。
今日は、プチ自分のルーツをたどる旅の後編をお届けしたいと思います。
前回は「どこでもドアきっぷ」を使って、姫路城や明石の科学館、神戸のハーバーランドに行き、神戸から一気に倉敷まで戻ったお話をしました。
今回は、1泊2日の2日目である岡山への旅行のお話をしますね。
2日目の予定は、午前中に、倉敷の大原美術館、岡山の吉備津神社、西大寺、時間が余れば岡山城を見に行く予定でした。
本当は、高梁の天空の城として知られる備中松山城にも行きたかったのですが、残念ながら、その日のうちに博多に帰るには行程的に無理だろうという事で断念しました。
高梁は、私の母方のご先祖さんを辿っていくと、行き着くところでもあります。
さて…
宿泊は、アパホテルです。
倉敷駅から徒歩1分。
ネット予約をしていたのですが、余分な手出しのないお会計だと、カードキーをボックスの中に入れるだけなので、スピーディに出発できました。
まず、訪れたのは、大原美術館。
大原美術館の展示品は、近現代の美術品が主ですが、東洋の文化財も展示されています。
皆さんがよく知っていらっしゃる作品としては、岸田劉生の「麗子像」でしょうか。
引用:大原美術館公式ホームページより
大原美術館は、江戸時代から残る白壁の蔵屋敷が残され、「倉敷美観地区」の一角にあります。
一日中見ても見飽きないのですが、予習が足りず、こんなに見ごたえがあるところとは思いませんでした。


江戸時代の風情が残る「倉敷美観地区」
さて、ここで、またまた朝から計算が狂ってきました。
予定をこなすには、昼には倉敷駅に戻らねば!!
しかし、大原美術館だけで、午前中いっぱい時間を取るくらい、ゆっくり見学してしまいました。
それで、昨日と同様、軽くさつま揚げっぽいものを食べ歩きをしながら、
「また来ようね。」
と、街並みゆっくり楽しむことはスルーして倉敷駅へ急ぎました。
時間は、昼過ぎです。
さて、どうしたものか…。
倉敷駅で、これからの計画を電車の待ち時間に練り直しました。
岡山駅から、吉備津神社へ行く電車も西大寺へ行く電車も便数が少なく、どちらも行って、しかも岡山城まで見るって無理じゃない?
吉備津神社は、私は行ったことがないけれど、私の両親が結婚式を挙げた神社、西大寺は小さい頃祖母が住んでいて、夏休みは毎日のように遊んだところ…
どちらも行きたかったのですが、どちらかだけならば西大寺かな。
でも、観光地でもないし…と思い、
「みんなは、吉備津神社に行って来たら?
西大寺に行っても、なんも面白いところはないし…」
と、提案したのですが…。
みんな私についてくると言い、結局吉備津神社はあきらめて、西大寺に行くことにしました。
西大寺に行く時に乗った電車です。
赤穂線です。
この電車に乗った時、とても感激しました。
何故って?
実は、小さい頃、このオレンジと緑の車体の電車の前で撮った写真があるのですが、どこの電車かさっぱり分からなかったのです。
(今から思えば、なんてことない。兄に聞けば、すぐ分かったかも…笑)
西大寺駅に着くと、自分の遠い記憶を頼りに祖母の家に行きました。
グーグル先生と自分の記憶が違うところは、グーグル先生を優先したのだけれど、かえって複雑な道を示されて、自分の記憶を最優先した方がよかったみたい。(笑)
祖母の家は、今は駐車場になっていました。
その家は西大寺観音院への参道にあるので、そのまま今度は観音院に行きました。
西大寺観音院…私たちはいつも観音様と呼んでいました。
観音様は、当時の面影をそっくり残していました。
何十年ぶりでしょう。
いつかは行こう、いつかは行こうと思い、数十年経ってやっと来たという、万感の思いで、観音堂を見上げました。
この旅行はここに来るために、計画したと行っても過言ではありません。
いつか、どうしても行っておかなければいけない…、そんな気がしたのです。
ここで、いとこたちと、鳩に餌をあげたり、縄跳びをしたり…
当時は本堂の境内しか目には入らなかったけど、片隅にそもそもの西大寺と言うお寺があったり、不動明王の像があったり、観光としても見どころがいっぱいなのですね。
観音院では、蝋燭を買ってお線香を立て、子供たちはおみくじを引き、私は記念に鈴のストラップを買いました。
この後は、吉井川へ。
こんなに大きかったかなぁ、と思うほど大きかったです。
そして、ゆったりとした流れ。
護岸工事がなされていて、川岸がきれいになっていましたね。
吉井川を見た後は、西大寺へ歩いて戻りましたが…
途中、なにげなく電車の時間を娘が調べると、電車の時間がギリギリ。
「どうする?」
「走ろっか~?」
「うん、走ろう!!」
一か八かで駅まで走りました。
こんなに一生懸命に走ったのは、本当に久しぶり。
ゼイゼイ言いながら駅に着いたけど…
タッチの差でアウト!!
次の電車まで待ち時間が、とにかく長かったです。
小さな駅なので、本屋さんがあるわけでもなく、ただボケッとするだけ(笑)
で、岡山駅に着いた時、すでに午後5時。
もう、岡山城は無理だなと、思ったけど、
「近くで見るだけでいいから、一目岡山城を見たい。」
と夫が言うので、市内電車に乗って岡山城を見に行きました。
入園時間も過ぎていたので、ライトアップした岡山城を見ただけでした。
お客さんは、まったくいません。
再度、岡山駅に戻ったときは、空はもう真っ暗。
せっかく旅行に来たのに、西大寺への電車の便数が少なかったうえ、時間も取ってしまい、じっくりと岡山城も見ることも、吉備津神社に行くことも出来なくて、家族には申し訳なく思いました。
にもかかわらず、お母さんのルーツがわかって楽しかった…ですって。
みんな、ありがとう。
倹約してお金をためて、また、来ようね。
その代わり、岡山駅では、お土産をいっぱい買いました。
地域クーポン券も、全てお土産につぎ込みました(笑)
それからは、新幹線に乗って、一路博多へ、と言いたいところですが…
いやいや、またまた途中下車をしました。
なんてことはない。
と、いうことで、広島駅ではお好み焼きだけ食べて、すぐにまた新幹線に乗りました。
山陽新幹線はトンネルが多いですね。
昔は、出張に行っても岡山を過ぎたあたりから、あ~戻ってきたなぁ、と言う気になったものでした。
博多駅についたのは9時半過ぎ。
博多駅のイルミネーションを見たのは、その年は初めてだったので、しばし光の演出を楽しんで、家に帰りました。
身びいきで恐縮ですが、神戸を除いたらイルミネーションは博多駅が一番。
ダントツで迫力がありました。
反省点と言えば、急に決めた旅行でもあったので、行程に無理があったこと。
もっと、準備が出来ればと思いました。
でも、「どこでもドアきっぷ」…とても、よかったですよ。
この1ヵ月後には、コロナの感染者が急増します。
際どいタイミングでラッキーだったなぁ、とも思いました。
ところで、楽しい旅をするための情報や、アロマセラピーについての記事を書いていらっしゃるmomokaさんの「旅とアロマ」(私の大好きなブログです)の中の記事で、大原美術館の作品紹介をオンライン見ることが出来ることを教えていただきました。
この記事で、オンラインで楽しめる他に国立科学博物館、東京国立博物館、国立西洋美術館の紹介とリンクも貼ってくださっています。
行きたいのはやまやまだけど、なかなか行くことが出来ない…そういう時に嬉しいサービスですよね。
momokaさんのリンクを貼らせていただきますので、ご興味のある方は、是非、オンライン観賞を楽しんでくださいね。
今日も…日日是好日。