前回は、私が高塚愛宕地蔵尊を参拝する理由についてお話しました。
そして、高塚愛宕地蔵尊と日田のお雛さまを巡る日帰り旅行を計画していたけれど、当初のタイムスケジュールから2時間半遅れて、日田のバスセンターに戻ってきたお話もしましたね。(笑)
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今日は、その日のエピソードを交えながら、高塚愛宕地蔵尊(以下、高塚さまとも書きますね)のご紹介をしたいと思います。
言い伝えによれば、奈良時代の天平12(740)年に行基(668~749)というお坊さんが聖武天皇(701~756)の命で筑紫国に行ったそうです。
その時に、高塚に寄ったとのこと。
そして、ここで地蔵菩薩を念じていると、東南の方向の銀杏の枝に金色の光がかかるのを見たそうです。
それで、夜が明けて、その銀杏の木に従者が上ったところ、3個の宝珠を見つけたとのことです。
とても古い話ですね。
もう1500年も前のお話ですよ。
霊験あらたかなのもよく分かる感じ。
前回もお話しましたが、自動車で行くときは大分自動車道を通ります。
日田を過ぎて、しばらく高速道路を走り、深い山が切れてきたと思ったところに高塚のインターチェンジがあります。
ぱっとみたところ、高塚愛宕地蔵尊の他、何もないよね…、という感じです。
(あたらずと雖も遠からずかしら…笑)
今でも、そういう印象ですから、昔の人は人気のない奥深い山の中を歩き続けて、どこまで歩いたら人里があるのだろう、と不安に思ったところに高塚愛宕地蔵尊の門前町が見えて、ほっと一息つく…
こんな光景が目に浮かびます。
さて、バスを降りてから、階段を上っていきます。
鐘堂
ここで、鐘を突きます。
力強く鳴らしたかったのですが、優しく心を込めて鐘を突くように…書いていたので、優しく鳴らすと、あまり音がしませんでした。
ほどほどに、鐘の音を鳴らしたかったのに、難しいものです。
焼香堂
その後、蝋燭とお線香を買って、香炉にお線香をお供えします。
煙を体に浴びると、体の悪いところが良くなると言われています。
煙よ、こっちへ来い…。(笑)
そして、更に階段を上ると、拝殿があります。
左側の赤い建物は、神楽殿です。
さあ、拝殿のところまで上ってきました。
境内の配置が分かりやすい地図がありましたので、写真の場所が、どこにあるか、参考にしてくださいね。
拝殿の前に出たので、手を合わせます。
拝殿、奥が神殿
参拝のための鈴がありますね。
拝殿、神殿という呼び方も…。
神仏習合の名残でしょうか。
いつ行っても参拝客がいっぱいなのですが、この日は、ウイークデーだったからでしょうか…
参拝客はあまりいなくて、閑散としていました。
ところで、拝殿や神殿の側面に、便箋くらいの紙がたくさん張り付けられているのが分かりますか?
紙の大きさは、どれくらいでもいいのですが、自分の名前と住所を書いて、願い事を歳の数だけ書いて、貼り付けるのです。
この日も、この紙が所狭しとぎっしり張り付けられていました。
願い紙
今回、私も自分の歳の数だけ、○○回、書いて持っていきましたよ!!
お願い事が、あまりにも多すぎて…正直自分のことを書きたかったのですが…(苦笑)
考えに考えた末、「家内安全、無病息災」と書きました。
これなら、家族全員入りますものね。
(自分のことの願いの1つに、健康診断の再検査について…悪ければ入院して手術…のお願いがありましたが、おかげさまで、先週の検査で改善されていることがわかり、ホッとしました。)
奉納地蔵
神殿背後のお地蔵さん。
凄い数ですね。
この崖の下に一念洞というトンネルがあって、トンネルの中にもお地蔵さまが沢山奉納されています。
お抱え地蔵
お願いごとをしながら、お地蔵さまを抱きかかえます。
結構重いです!!
いつもは、このお地蔵さまをお抱えするための行列になっているのですが、この日は並んでいる人はいませんでした。
ご霊水
ペットボトルに汲んで持って帰ることが出来ます。
少しだけ汲んで、飲ませていただきました。
味の方は…分かりませんね。
おいしいんだと思います。(笑)
恵の玉
これをなでて、お祈りします、
本殿向かって、左側にもお地蔵さんがずらずらずら~。
崖の上にもお地蔵さん(前述の神殿背後のお地蔵さん)が、ずらずらずら~。
中央のトンネルは、これも先程でてきた一念洞。
水かけ地蔵
一念洞に向かって右側にある水かけ地蔵。
乾燥しているようなので、お水をいっぱいかけてあげました。
三蔵さん
一念洞の入り口に、いらっしゃる可愛らしいお地蔵さん。
一念堂のなかにもたくさんのお地蔵さまがずらずらずら~。
閻魔大王さまにもお会いできます。
このトンネルを出たところは、社務所とお守り売り場になっています。
ここで、家族全員の身守りを買って、絵馬を奉納しました。
娘は、おみくじを引いて大吉が出たと喜んでいましたが、私は小吉。
これを木に括り付けて引き取っていただいて、もう一度引いてみると又もや小吉。
小吉でも吉だから、ありがたいといえばありがたいのですが、今回は内容がしんどく感じられたので、こちらも木に括り付けて、引き取っていただきました。
これで、一通りのお参りを終えたので、バス停に戻ります。
バス停までは、長い階段を下りていかなければなりません。
ご神木の銀杏の木
階段を下りる途中に、ご神木の銀杏の木があります。
乳銀杏ともいわれ、宝珠が見つかった木だそうです。
このご神木の傍のお地蔵さまにも手を合わせました。
ご神木の銀杏の木、高いなぁ。
「銀杏の木に触れて、パワーをいただいてください。」
と書かれていていたので、ちょっとだけなでさせていただきました。
行基菩薩腰掛石
銀杏の木の横にある行基菩薩腰掛石。
行基さんが腰かけて、瞑想でもしたのでしょうか…。
バス停までは、さらに降りていきます。
いつもは賑やかなのに、本当に誰もいない。
お店もしまっている店が多い。
ウイークデーに行くと、お店を巡る楽しみはないけど、のんびりできるので、かえって狙い目かも。
私も、こんなに人が少ない高塚さまに来たのは、初めてでした。
だいぶ降りてきましたよ。
振り返ると、この結構長い階段を上っていたのですね。
私たち、頑張ったわ…。
今回は一番早いバスがくるまで2時間近くあったので、ゆっくりと参拝しました。
前回、湯布院行のバス(高塚を経由する)が満員で乗れなかった、と書きましたが、少くとも高塚さまに行く人でいっぱいだった、ということではなさそうですね。
やはり、湯布院に遊びに行く人が多かったのでしょう。
(湯布院は風光明媚な温泉地です。)
こうして、私たちは、一日4便しかないバスに乗って、日田のバスセンターに戻りました。
日田に戻った時間は、2時半。
湯布院行きのバスに乗っていたら、12時には日田に戻っていたはずなので、2時間半も遅くなってしまいました。
高塚でゆっくりした分、お雛さま巡りは駆け足です。
次回は、もう端午の節句も過ぎますが、このブログでは日田のお雛さま巡りのお話をしますね。
(いつものことながら、タイムラグがありすぎる…苦笑)
最後になりましたが、わたしの拙い記事より詳しい、本家本元のホームページがありますので、リンクを貼ります。
そうそう、前回のお話の補足ですが、高塚さまに救っていただいたという話は、私の周りでは、ちらほら聞きますよ。
今回の私の健康診断の再検査の結果も、そうだったのでしょう。
あなたも高塚に行けば、何かが変わる!!
かもしれません。
今日も…日日是好日。