泣いても笑っても日日是好日

人生は一期一会の連続。平凡な毎日でも、泣いても笑っても…

本の紹介  吉沢深雪著『星見るしあわせ』

『星見るしあわせ』 吉沢深雪著  WAVE出版 2002年

 

 

 

1.はじめに

 

夏は、星の美しい季節ですね。

お星さまを見ると、とてもロマンチックな気分に浸れます…。

 

な~んて、私の住んでいるところは都会だから、周りが明るくて天の川なんて見えはしない。

せいぜい、お月さまと惑星、1等星くらいかしら。(笑)

 

手っ取り早く、ロマンチックな気分を味わうには、プラネタリウムでしょう。

そりゃあ、山の家などで、キャンプして星を眺めればそれはそれは素晴らしいけれど、なかなかハードルが高いです。(笑)

 

今日紹介するのは、星についてのエッセーです。

 

以前、このブログで私が武雄(佐賀県)の科学館のプラネタリウムで出会った中村由利子さんの曲を紹介しました。

 

gracedusoleil252525.hatenablog.com

 

 

この記事は、プラネタリウムで感動したBGMについて書いた記事でしたが、この時のお話の原作も読みたくなり、購入したのが本日初紹介するこの作品です。

 

このBGMに、このお話あり。

今、思い出しても、ベストな組み合わせだったと思います。

 

 

2.作者について

 

作者の吉沢深雪さんは、イラストレーターです。

著者の紹介欄によると、暮らしをテーマにしたイラストやエッセーを執筆しているそうです。

 

著書に『バスタイム』『雑貨大好き!!』『猫の小さな手作り雑貨』ほか、多数あるとのこと。

 

残念ながら、私はまだ本書しか読んだことがありませんが、かわいいイラストの挿絵に癒されます。

 

帯のイラストもかわいかったけど、本のカバーもかわいいですね。

 

 

3.『星見るしあわせ』の内容

 

この本は、著者の、星に関する色々な思いを綴っている内容となっています。

 

「星浴」と言う言葉を使って、星を見ることによって、毎日の生活がちょっとだけ素敵になっていく…そんな幸せをご一緒しましょう、というエッセー。

 

大きく「星見るしあわせ」「星の記憶」「星をとる男」の3章で構成されています。

 

「星見るしあわせ」は、星を見ながら著者があれこれ思うこと、「星の記憶」は、星にまつわる思い出、「星をとる男」は、タイトル通りの星を捕る男のお話です。

 

今日は、その中で、タイトルともなっている「星見るしあわせ」から、ご紹介しましょう。

 

 

4. 印象深かった文章

 

 

星暮らし

(略)

自分の家は、宇宙船。そうだ、もっと楽しく暮らそう。

宇宙の船乗りは、大きな気分でいなくっちゃ。

いやなことがあった日、

楽しいことがあった日、

そんな日は、星に暮らしていることを思いだそう。

(略)

 

宇宙なんて大きい存在の前には、私達は小さな存在。

だからこそ、くよくよしないで、リラックスしなくちゃ。

皆さんは、ゆったりと、星空を見上げることはありますか?

 

 

どこまでも遠く

(略)

(宇宙の)果てはないって、どういうことなんだろう。

あの星の、

その先の星の、

そのまた星のむこうにも、

星の世界が広がっているのだろうか。

(略)

 

宇宙の果ては、どうなっているのでしょうか。

昔、ビッグバンという宇宙の塊があって、そのビッグバンが爆発して、今に至るまで、宇宙が膨張し続けているという説があります。

どんどん、気の遠くなるほど膨張し続けている宇宙の果てのむこうには、別の宇宙があるのでしょうか。

 

 

星見る約束

たとえば、好きな人が遠くに暮らしているなら、

「同じ時間に星を見よう」

という約束をするのはどうだろう。

離れていても、同じ時間に同じ星を見つめていると思えば、

こころが通じあったような気持ちになれる。

(略)

 

もう、凄くロマンチックではありません?

地球から、距離が離れている星だからこそ、離れた場所から同じものを見ることが出来るのです。

恋人と言わず、遠く離れた大切な家族…この時だけは、より身近に感じられるのではないでしょうか?

 

ふん、遠く離れていても、いつも同じバラエティをテレビで見ているわ…と野暮なことは、言わないでくださいね。(笑)

 

 

輝かなくちゃ

落ち込んだとき、

寂しいとき、

そんなときは、夜空を見上げる。

キラキラ輝く星を見上げる。

どんなときも、背筋を伸ばして、星は輝いている。

そんな無数の星たちを見ていると、

自分はなんてちっぽけな存在だろうという気分になる。

ちっぽけな自分の悩みは、もっとちっぽけ。

(略)

 

なかなか、無数の星が輝く…都会ではありえないシチュエーションなので、想像を駆使しなければいけないかもしれません。

 

でも、気の遠くなるほど、大きい大きい宇宙の中の、たくさんある銀河の中の一つの銀河の中の、無数にある恒星の一つである太陽の、たくさんある惑星の一つである地球に生まれた、大勢の人々のなかの一人が自分である…と考えたら、なんだか自分の悩みはちっぽけだなと思えるのです。

 

因みに、私のかつての職場は、海の近くにありました。

 

しんどい時、落ち込んだ時、よく浜辺に行って、座り込んで、ただ海鳴りの音を聞きながら、ぼーっと海を眺めていました。

 

それだけでも、悩みがだんだんちっぽけに思えてくるから、不思議ですよね。

 

 

5. 結びにかえて

 

以上、『星見るしあわせ』の一部分を紹介させていただきました。

いかがでしたか。

 

ここで、紹介した部分を読むだけで、ちょっとした幸せを感じませんか?

 

星を感じる…せめて、月と惑星を感じる…そんなゆったりした時間を私たちは、忘れかけているような、気がするのです。

 

星に思いを馳せることは、毎日の喧騒を忘れ、心にゆとりを持つことかもしれません。

 

心にゆとりを持つことこそ、自分らしい生活をするための第1歩であり、明日への活力につながるのではないでしょうか。

 

屋久島の星空

引用:インスタグラムより

 

 

おすすめは、中村由利子さんの音楽を聴きながら、星を見ることです。

(先ほど紹介した、私の記事の中の曲はYouTubeでアップされている曲の一部です。)

 

音楽聞いて、このエッセー思い出しても、ポツンポツンの星で物足りないって?

 

その様な方は、プラネタリウムで、擬似体験を。

 

プラネタリウムは、ロマンチックな気分になれますし、気持ちよく寝られること請け合いです。

 

 

えっ?

 

気持ちよく寝てしまって…ロマンチックに浸れなかった?

 

 

 

 

 

 

 

そのような方は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのような方は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まっ、それもリフレッシュとして、ありですね!!

 

 

 

 

 

今日も…日日是好日

 

 

 

P.S.

古い本だからか、アフィリエイトで紹介しようにも、中古ばかりでした。

中古でよろしければ、楽天で買うことが出来ます。

amazonでは、販売されていませんでした。

図書館は、あるかもしれません。