泣いても笑っても日日是好日

人生は一期一会の連続。平凡な毎日でも、泣いても笑っても…

異国情緒溢れる街 長崎をさるく(前編) 歩く、歩く、とにかく歩く

今回も、旅の話です。

 

 

3月中旬に、旅行支援を利用して2泊3日で、長崎へ行ってきました。

今度はその話を2回に分けていたしますね。

 

 

家族での旅行は1年ぶりです。

 

そして、私自身が長崎市内を訪れたのは、10年ぶりでしょうか。

 

 

長崎市内は、見ごたえのある観光地が近くに固まっており、また公共交通機関にも事欠きません。

 

2006年に、「長崎さるく博」…さるくとは、ぶらぶら歩く意味の長崎弁…とネーミングされた博覧会が開催されたくらいですから。

 

 

 

ですので、とにかく歩いて観光する…そのような計画をたてました。

 

 

 

それでは、皆さんもご一緒に長崎をさるきましょう。

 

 

1日目

 

 

福岡からは、長崎行きの高速バスに乗りました。

それなりに、ゆっくりの出発だったから、長崎に着いた時はもうお昼。

 

ここで、トラブルが発生!!

降りる場所を間違えた!

終点長崎駅まで行ったけど、本当はひとつ手前のバス停の大波止で降りなければならなかったのです。

 

と、いうことで歩いて引き返して、貴重な15分を無駄にしてしまいました。(苦笑)

 

 

さて、今度長崎に行くときは必ず食べよう、と思っていたお店がここ。

 

蒸し寿司と茶碗蒸しで有名な「吉宗」(よっそう)です。

創業は慶応3(1867)年。

古いですね。

 

昔、まだ就職していた時に、上司と長崎に出張にきたのですが、その時にお夕飯を食べたお店です。

 

とてもおいしかったので、いつか長崎にきた時は、ぜひ家族に食べさせたいと思っていました。

 

蒸し寿司も茶碗蒸しも、どんぶりで出てきます。

量が非常に多かったので、とてもお腹がいっぱいになりました。

 

この後は、長崎港へ。

途中、おもしろいものに出会いましたよ。

 

まず、このポスト。

黒色角型のポスト!!

明治時代に設置された時と同じ型のポストです。

昔は、赤色でなかったのですね。

 

 

 

 

 

次に「南蛮船来航の波止場跡」の碑。

南蛮船なんて言葉、久しぶりに聞きました。

歴史の教科書にも出てきますね!!

 

長崎では、よく見ないと分からないような、さりげないところに、このような碑が数多くあります。

 

因みに、現在は海岸線がもっと海側のほうに伸びています。

 

 

さあ、長崎港にでました。

 

海と船を見ると、あの船に乗って、どこか遠くにいきたいな、という気持ちになります。

 

船のマストの奥に見える山が稲佐山です。

長崎の夜景が美しく見える山として、知られています。

 

 

港沿いに歩くと、長崎県美術館につきました。

 

せっかくなので中に入ってみましょう。

おっ、特別展をしている!

 

「フィンレイソン展」ですって。

北欧の人に愛されてきた布や織物のデザイン展です。

もの珍しさから、常設展でなく、この特別展を見ることにしました。

 

 

そして、展覧会が終わって、レストランの前を通ると、かわいいスイーツが?!


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ちょうど子猫の写真展が、同時開催されていたので、そのための特別メニューでしょうか。

 

お昼ごはんのお腹いっぱいも何のその。

つい、食べてしまいました。(笑)

 

さて、次の訪問は、インスタ映えのする興福寺、中町教会へ‥と行きたいところだったのですが、ここで2つ目のトラブル。

雨がじゃんじゃん降りだしてきたのです。

 

長崎は今日も雨だった~♫

 

なんて、余裕のある気持ちとはならず、こんな時に雨が降らなくても…というのが正直な気持ち。

 

う~ん、雨の中あちこち歩きたくないなぁ。

どうしよう…。

 

結局、興福寺をやめて中町教会だけいくことにしました。

なぜって、長崎駅から近いので戻りやすい。

 

 

中町教会は、明治時代に大村藩蔵屋敷跡に建てられた白く美しいカトリック教会です。

原爆で被爆し、昭和26(1951)年に再建されました。

 

 

 

また、ここはステンドグラスの美しい教会でもありました。

 

中町教会は、この日だけのはずだったのですが、予定を変更して翌々日再訪することに。

その話は、次回にしますね。

 

 

さて、1日目は、まださほど異国情緒を体感しませんでした。

バスを降りるところを間違えたり、雨が降ったりして不測の出来事が多く、落ち着いた観光ができなかったからかもしれません。

 

 

異国の雰囲気は、明日に期待しましょう。

 

 

 

この後は、ホテルへ行き、旅の疲れを癒しました。

 

 

 

 

 

 

 

2日目

 

長崎の朝

長崎港が見えます。

朝早いので、半分だけ日が差しています。

 

 

2日目も、長崎駅からのスタートです。

この日も、とにかく歩き回る…やはり、私が組んだ行程です(笑)

 

 

最初の目的地は、大浦天主堂

 

長崎は、とにかく坂が多い。

大浦天主堂へも、坂を上っていきます。

 

 

大浦天主堂に着くまでは、神社の参道の様にお土産屋さんが所狭しと並んでいます。

 

あっ、やっと見えました。

大浦天主堂も、白く美しい教会ですね。





長崎には、キリスト教が日本に伝えられてから、キリスト教を保護する大名もいて、たくさんの信者がいました。

 

しかし、豊臣秀吉バテレン追放令(天正15(1587)年)から、明治時代初期にかけて、キリスト教徒は弾圧され、信仰を続けるものは、隠れキリシタンとして、ひそかに信仰を守り続けなければいけませんでした。

 

そんな中、長崎に住む外国人のために、幕末の慶応元(1865)年、大浦天主堂が出来ます。

(長崎は、安政5(1858)年に開港しています。)

 

しばらくたって、大浦天主堂のプチジャン神父を3人の女性が訪ねてきます。

 

「マリア様の御像はどこ?」

 

プチジャン神父は、弾圧を受けていた人々が、密かにに信仰を守り続けていたことに驚き、感動します。

 

これが、世に言う「信徒発見」です。

 

しかし、明治6(1873)年に禁教令が撤廃されるまで、日本人の信者は依然として隠れて信仰しなければいけませんでした。

 

このあとは、ステンドグラスをモチーフにしたプリンをたべたりしました。

 

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大浦天主堂の、坂を下りていくとグラバー園の入り口に着きます。

 

修学旅行では、必ず行くところ。

入ってみましょう。

 

 

先ほども触れましたが、長崎は幕末に、横浜・神戸・函館・新潟とともに開港しました。

 

トーマス・グラバー(1838~1911)は安政6(1859)年スコットランドから来日し、長崎でグラバー商会を設立します。

そして、武器商人としてだけでなく、造船業や、高島炭鉱の開設に携わりました。

 

グラバー園は、そのグラバーの住宅だけでなく、長崎市内の貴重な建築物が移築されています。

 

幸いにも、被爆からも免れました。

 

旧三菱第2ドックハウス

明治29(1896)に、三菱造船所の第2ドック(船の建造や修理をするところ)を作る時に建てられた外国人乗組員用の宿舎です。

 

 

 

ちょっと休憩

 

 


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広いグラバー園のどこか思いだせないけれど、豪華客船が見えたので、写真を撮りました。

 

この、豪華客船はシルバーミューズというんですって。

ヨーロッパから来たらしいけど、調べてもどのようなコースを巡るのか、今一つ分かりませんでした。

でも、ロマンがありますね。

 

ボーッとなる汽笛を聞くだけで、うっとりします。

 

 

 

また、こんな碑もありました。

 

「西洋料理発祥の地」
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西洋料理は、当時既に外食として出されていたのですが、同じ店で和食も出されていたそうです。

だから厳密に言えば、ここは厳密には西洋料理専門店発祥の地ということだそう…。

 

 

最後に、やっと本命の旧グラバー住宅


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国指定の重要文化財です。

現存する日本最古の木造洋風建築住宅で、文久3(1863)年に建築されました。

ここには、グラバーさんとその息子の2代にわたって住んだそうです。

 

 

グラバー園はとても広くて、へとへとに疲れてしまいました。

 

それで、あまりカメラに手がいかず、結局数ある住宅の中で写真を撮ったのが、最初に見学した旧三菱第2ドックハウスと、最後に見学した旧グラバー園だけでした。

 

しかも、注意力も散漫になっていたのでしょうか。

 

以前行ったときは、蝶々夫人のオペラ歌手で有名な三浦環の像もみたりしたけど、この像もどこにあるのやら。

見つけることが出来ませんでした。(苦笑)

 

でも、海が見え、異国情緒あふれる様式の建物と庭園。

グラバー園からは、幕末の長崎の外国人居留地の雰囲気が感じられました。

 

グラバー園を出るとすぐ近くに「祈りの丘 絵本美術館」があります。

以前行ったことがあるのですが、今回もまた、訪れたいところの一つでした。

 

 

祈りの丘 絵本美術館

絵本・子どもの本が、およそ10000冊収蔵されています。

わたし、絵本って大好きなんですよ。

文字がなくても、絵を見るだけでも楽しめます。


しかし、絵本読み放題の読書室で、休憩を兼ねて絵本を読みながら、不覚にも意識が遠のくことに…。

昨日今日と、良く歩きましたものね。(笑)

睡魔が去ったところで、美術館を出ました。


この後、遅めの昼食をパパっととって、この日後半の観光へと出発。

 

1日目もそうでしたが、2日目も歩く、歩く、とにかく歩く。

 

2日目は、結局30000歩近く歩きました。

 

 

 

 

次回へ続きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

今日も…日日是好日