泣いても笑っても日日是好日

人生は一期一会の連続。平凡な毎日でも、泣いても笑っても…

もしかしてコロナ ?…その時、家族は?! (父の場合)

 

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 最近、コロナの第3波が猛威を振るっていますね。

 

そんな中、父のお世話になっている介護施設は、面会時間30分と好意的な対応をしてくださっていたのですが、先日から10分とさらに短くなりました。

 

それでも、まだ、面会させてくださるだけありがたかったと思っています。

春は、面会禁止でしたものね。

 

ところが、先週介護施設に行くと、面会禁止となっています。

 

職員さんによると、これは父のいる介護施設の、すぐ近くの別の介護施設クラスターが出たので、念には念を入れて面会禁止にしたのだ、という事でした。

 

しかも、前日には、父が微熱を出したということ。

 

この2つの理由で、今日はお引き取り下さいと言われました。

 

しかし、事前連絡はなかったし、この日に限って、遠方から長兄が父に会いにきていました。

 

長兄は、持病があって運転ができないので、福岡に来た時は私と一緒に父に会いに行きます。

それからその日は、もう一人私の長女が同伴していました。

 

事情を説明して、顔を合わせたらすぐ退室するからと、職員さんを拝み倒して、父に面会させていただくことになりました。

 

もちろん、検温はいつもしています。

 

一人につき5分くらいかしら。

かわるがわる父に面会しました。

 

因みに、私はさし入れを冷蔵庫に入れたり、眼鏡を拭いたり、面会する時にルーティンにする作業に追われて、父とはあまり話をすることはできませんでした。

 

昨日微熱を出したという事ですが、その日の父は比較的元気で、

 

会えてよかったねぇ~。

 

ということで、この日の面会を終えたのですが…

 

 

 

その翌朝、介護施設から電話がかかってきました。

 

父が、39度からの熱を出していて、意識がもうろうとしています。

PCR検査とインフルエンザの検査をするので、同意の署名をして下さい。

 

と、お医者さんが言っています…

 

とのこと。

 

 

PCR検査…言わずと知れたコロナの検査ですよね。

 

で、取るものもとりあえず、家事もほっちらかしで、

介護施設に急ぎ、署名して帰りました。

もちろん、父には会えません。

 

家に帰ってから、もし陽性反応だったら…と思うと、何も手につきません。

 

私の家では、コロナの中、夫は会社に行くとき、満員電車に乗っていきます。

勿論、その他はできるだけ密にならないように気を付けていますし、家族全員、マスク、手洗い、うがいはしっかりしています。

 

でも、いつもの面会で、もし父にうつしていたら…

考えるだけで怖くてたまりませんでした。

 

父は、もう90歳過ぎていますから。

 

 

また、別の想像も、頭の中をよぎりました。

 

近くの施設でクラスターが出たという事は、父は既にコロナにかかっているかもしれない。

 

持病持ちの兄に会わせたことは良かったのだろうか…。

 

私か長女が感染したら、夫にも感染する。

そうしたら、夫の会社に迷惑がかかるだろうなぁ。

 

面会禁止なのに強引に会いたい、といってよかったのだろうか…。

 

 

 

 

結果としては、PCR検査、インフルエンザの検査はどちらも陰性。

 

病名は肺炎でした。

まぁ、肺炎でも歳をとった父にとっては油断はできませんが。

 

 

 

 

コロナでなくてほっとしましたが、父には今も会えません。

年内に面会できるかどうかも、全く分かりません。

 

 

夜、長女に自分の頭の中によぎった妄想を話しました。

「果たして、あの時、強引におじいちゃんに会わせて下さい、と言ったのがよかったのやろ~か?

もしものことがあったら、みんなに迷惑がかかったもんね。」

 

と話すと、娘は、

 

ねぇ、おかあさん。

陽性反応があったとき、最悪の場合は命を失う場合もあるし、お葬式でも顔も合わせられないままで、お別れという場合もあるとよ。

 

もし面会していなかったら、あの時、無理してでも面会しておけばよかったって、絶対後悔するよ。

 

だから、良かったと思うよ。

 

 

 

この言葉で、肩から憑き物が取れたような、そんな気がしました。

 

確かに後悔したくない、だから私の行動は正しかったんだ…。

 

 

 

 

 

 

客観的に考えると、私の行動が正しかったのかどうかは分かりません。

いや、社会常識に照らすと、いけないことだと思います。

まかり間違えば、多くの人に迷惑がかかることですから。

 

 

 

それでも、あの時、無理を言ってでも父に会えてよかった、と心から思うのです。

 

近しい人の、命がかかるかもしれない時のコロナ疑惑。

 

次に自分がこのような事態に遭遇したら、どのような対応をするか見当もつきません。

皆さんに迷惑がかかると思いつつ、同じような行動に走るかもしれません。

 

今回の出来事は、気持ちが、マニュアル?模範的行動? についていかない…

そんなことを実感した出来事でした。

 

 

 

 

さてさて、今日は自分勝手なことばかりを書いた記事となってしまいましたね。

それでも、正直な気持ちをどうしても書きたかった…。

 

こういう記事を書いている間にも、ますます増えるコロナの患者数。

早く、第3波が去ってほしいですね。

 

これから、対応に苦慮する事態が起こらないことを、ただただ願うばかりです。

 

 

 

今日も…日日是好日