雨の日のノウゼンカズラ
本格的に梅雨の時期になりましたね。
最近は、梅雨末期になると、凄い豪雨も多いので、梅雨ならでは情緒を楽しむというより、少しでも被害が少なくなってほしい、そういう気持ちになります。
でも、まだ今は梅雨に入ったばかりだから、雨を楽しむ余裕があるのかな。
私は、雨の日は雨音を聞き、日本茶を飲みながらブログを書いています。
音楽を聴きながら書くのもいいけれど、パタパタ(どう表現していいか分からないけれど)いう木の葉を打ち付ける雨音を聞きながら書くのもいいものです。
また、外に目を移すと太宰府方面の山々が見えるのですが、その山が雨に日にはぼーっとかすんで見えるのもいいですね。
雨の音がするけれど、とても静かに感じます。
まわりの、生活音がかき消されるからでしょうか。
ところで…
これを機に雨に関する言葉を調べてみました。
雨に関する言葉は熟語、ことわざを含め、とてもたくさんあります。
由来が外来語であるものもありますが、これを使い分けてきた日本人の情感の豊かさに感動します。
もののあはれとは、こういう自然を解する心から、生まれたものなのでしょうか。
で、今の季節の雨がつく言葉で真っ先に思い出すのが梅雨!!
梅雨前線がある先日の天気図 引用:気象庁公式サイトより
梅雨の語源って、知っていらっしゃいますか。
色々あるそうですが、一番メジャーな説は、梅が熟す頃に降る雨だから梅雨。
この他、黴―かび―をばいと呼ぶので、黴雨転じて梅雨。
(かび、い~や~~~~ムンク😱になってしまう!!
)
梅が熟す頃に降るから梅雨の方が、風流ですよね。
調べて、面白かったのが五月雨。
五月雨とは、梅雨の雨のことだそうです。
(初めて知りました!!)
旧暦の5月が、今の6月に当たるからだそうです。
(旧暦って24節句があって、季節感がありますね。)
メジャーな言葉を、もう少し挙げてみます。
2月末から3月ごろにしとしと降る雨は春雨。
「春雨じゃ、濡れてまいろう。」
のセリフは知る人ぞ知る名セリフ。
(『月形半平太』という幕末維新の志士を題材にしたお芝居のセリフです。月形は福岡藩の幕末の志士月形洗蔵、半平太は土佐藩の武市半平太からとったといわれています。)
秋雨は、8月後半から10月にかけて降る秋の長雨のこと。
梅雨の逆です。
梅雨前線に対し、秋雨前線と言います。
霧雨は霧のような細かい雨のこと。
村雨の 露もまだひぬ 槇(まき)の葉に
霧たちのぼる 秋の夕ぐれ
(にわか雨がやんだ後、槇の葉についた露がまだ乾ききっていないのに、もうその木立から霧が立ち込めてくる秋の夕暮れになったよ。)
この和歌を、どこかで聞いたことがある人が多いのでは?
しっとりとした秋の景色が、目に浮かびますね。
私が百人一首を覚えた時に、最初に暗記した歌です!!
※因みに、槇とは、杉とかヒノキを表します。
時雨は秋から冬にかけての降ったり止んだりする小雨。
時雨の時期が過ぎるといよいよ本格的な冬。
寂しさを感じます。
最後に氷雨。
氷雨は、2つ意味があり、
- 雹(ひょう)やあられのような氷の塊
- 冬に降る、文字通り冷たい雨。
カラオケで、唄ったことはないけど。
いかがでしたか。
今は、毎日の喧騒に追われ、雨の季節をゆっくり感じる余裕がないかもしれませんね。
けれど、これを機に雨のついた熟語を、つれづれに調べてみるのもいいかもしれません。
素敵な雨の言葉をいっぱい知っていると…
たくさんの雨の言葉を使いこなせると…
ちょっとだけ…
ちょっとだけ…
かっこいいかも。
今日も…日日是好日。