今週のお題「傘」
まだ、子どもが小学生だった頃のお話です。
私の娘は、公民館で英語を習っていました。
公民館だから、本格的な英語という訳でなく、英語の歌を歌ったり、英語で簡単な会話をしてみたり、とにかく楽しく英語に親しもう、というそんな教室でした。
そんな英語教室の日に雨が降りました。
娘は傘をさして、その英語教室に出かけたのですが、家に帰ってきた時、
「この傘さ~、私のではないのよ。私の傘、誰かが間違って持っていって、かわりにこの傘が、傘立てに置いてあった。」
と言います。
娘の傘は、イ○○で買った緑色の無地の傘です。
傘を縛る紐のところに娘の名前を書いていたのですが、名前がない。
それ以外は、娘の傘とお揃いの傘です。
公民館は、同じ時間に英語教室だけでなく色々な教室を開催しています。
だから、子どもでごった返していて、そんなこともあるのでしょう。
しかし、娘の傘は買ったばかり。
あきらめきれません。
子ども傘だから、間違えた人は子どもに違いないと思い、娘に
「雨の日に学校で緑の傘をチェックしてごらん。きっと、あなたの傘が見つかるから。」
と言ったのですが…。
娘はよその子の傘をチェックするのは恥ずかしいらしく、しばらくは、この誰のものか分からない傘を使っていました。
でも、母は強し。
いや、しぶとい。
どうにかして買ったばかりの娘の傘を見つけたい…。
そんな時、授業参観がありました。
授業参観の日はちょうど雨で、娘も傘をさして学校へ行きました。
チャ~ンス!!
で、私は授業参観の時に、子どもの傘置き場で、同じような傘がないか探してみました。
同じ傘、緑のイ○○の傘、何本もありました。
おやおや、色違いの傘も結構見かけます。
皆、買うところは一緒なんだなぁ、と思いながら、順番に見ていくと、なんてことはない、娘の学年の別のクラスの傘立てに娘の傘がありました。
「ラッキー」
そっと、娘の傘と入れ替えました。
これで一件落着。
それにしても…
皆同じところで傘を買っているんですね。
個性を重視する大人と違って、子どもってお友達と同じものを欲しがる年ごろだものね、と思ったけど…
我が家でなぜこの傘をかったかといえば…
イ○○の傘は安くて丈夫。
すぐ壊したり、なくしたりする子どもにはこれで充分と思ったから。
もしかすると、お揃いの傘が多いのは、我が家と同じく、大人の事情なのかも…
と、妙に納得してしまいました。
ところで今、100均で買える傘もあります。
よく道端とかに傘が放置されていますね。
時には骨がむき出しになっていたり…。
とても安いから使い捨て感覚なのでしょうか?
マナーの悪さは言うに及ばず、安くても高くても物は大切に使いたいものです。
今日も…日日是好日。