先日の娘との会話です。
娘 「(アイドルの) Tちゃん、すてき~。とうとみ(尊み)が深~い!!」
私 「はっ?何、それ?」
娘「だから、尊いと言っているの。知らない?尊みが深いって、みんな言ってるよ。」
私 「…」
みんなって…
若い人だけでしょ。
アイドルを評するのに、「尊い」という形容詞をくっつけるのも、私にはよく分からないけれど…。
それにしても何、そのとうとみと言う言葉は?
初めて聞いた…。
そういえば、~~みが深い、と言うスタンプを、ラインでも見つけました。
それは…
とかく、最近よく使われる(らしい)言葉は、気になる言葉が多いです。
気になる言葉があったら、調べたくなるのが自分の性で…。
という事で、~~みが深いという言葉について調べてみました。
インターネットで調べてみると…出るわ出るわ…
最近使われる~~みと言う言葉は、他にも良さみ、うれしみ、しんどみ他色々があるようです。
要は、形容詞や一部の動詞にみをつけて、名詞にすれば完成という事でしょうか。
まずわかりみと言う言葉ですが、2019年の「ギャル語流行語大賞」で3位に入っているそうです。
はぁ、なるほどね、違和感あるわけだ…。
若者言葉の代表なら。
私、若者でないもの…。
と思って、言葉の歴史を紐解くと、
おやおや?????
古くは、夏目漱石の『道草』という小説の中に、
……淋し味さえ感じた。……
という表現があるのですね。
なるほど、なるほど、結構古いんですね。
しかし、文豪夏目漱石とはいえ、淋し味と言う言葉も初めて知った…。
この小説読んだ事ないし~。
この~~みという言葉、と~っても違和感があったけれど、
よくよく考えると、ありがたみがあるとか、恨みつらみとかはよく聞きますよね。
でも、何でもかんでも形容詞(たまに動詞)にみをつけるのはどうなんでしょう?
最近は、よくこのような、違和感のある言葉に出会います。
例えば、いつも感じている違和感のある言葉は、
凄い嬉しい
とか
凄い怖い
とかいう言葉。
凄いって、名詞につくんじゃないの?
凄い嬉しさとか、凄い恐さとか。
形容詞につくなら凄くじゃないの?
凄く嬉しいとか、凄く怖いとか。
と、いつも思ってしまうのです。
少なくとも凄いの使い方は、少々乱れているような…。
で、話を戻しますが。
娘に、
「おかあさんの考え方が古~い、っていうなら、〇〇ちゃん、面接で、
御社の理念に対し、とうとみが深いと感じ、ぜひともここで働かせていただきたいと思います。
な~んて言える?」
と聞いたら、
「………。言えない。」
という答え。
ほ~らね、大手を振って言えないなら、やっぱり若者言葉なのです。
お母さんは古くありませんよ!!
今日も…日日是好日。
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