今週のお題「鬼」
鬼といえば節分。
節分には家のお風呂場、トイレ問わず、全ての部屋で豆まきをしています。
お面をかぶった鬼役というのはいませんが、私が子どもの時からずっと続けている習慣です。
そして、節分の日に忘れてはいけないのが、おぜんざいを作ること。
節分の日におぜんざいを作るのって、どこの家庭でもするのかしら。
これも、子どもの頃からの節分の行事の一つです。
そうそう、最近は恵方巻も食べるようになりました。
今年の節分は、いつもより一日早い2月2日の節分でしたね。
ということは、春も一日早く来た…
花粉症の私には、ちょっとしんどい季節なのですが、コロナの中で、春と言う言葉の持つ雰囲気がこれから来る季節に期待を抱かせてくれます。
私にとっての鬼…これは、今年に限ってはダントツ、コロナでしょうね。
だからといって鬼がいることによって、
当たり前の生活のありがたさを実感できた…
当たり前に感謝する…
そういうことに気づけたことは、とても良かったと思います。
さて、今日は「鬼」というお題から、疫病退散にゆかりの深い福岡の櫛田神社について紹介しますね。
櫛田神社といえば…知る人ぞ知るお祭り…博多祇園山笠が奉納される神社です。
博多駅から歩いて10分程度、商業施設であるキャナルシティ博多から3分程度の街中にあり、博多の鎮守の神様として知られています。
社伝によると、創建は古く今から1300年ほど前の天平宝字元(757)年。
三重県松坂の櫛田神社を勧請したのが始まりと言われますが、はっきりしたことは分かっておりません。
そして、祭神は、大幡大神(櫛田大神)、天照皇大神、素戔嗚大神(祇園大神)となっております。
全国の櫛田神社と名のつく神社は、素戔嗚大神の妻である櫛名田姫を祀っているところが多いそうですが、この神社ではなぜか祀られていません。
昔は、もしかすると祀られていたかもしれない、とのことです。
そして代表的な神事に一つに、先ほどもちょっと触れましたが、博多を代表するお祭りである博多祇園山笠があります。
山笠があるけん博多たい!!
と、某コマーシャルで言われるくらい、有名なお祭りです。
素戔嗚大神に奉納される祇園祭です。
由来は諸説あります。
一説によると鎌倉時代、博多で流行り病が広まった時に、承天寺の聖一国師が町民に担がれた施餓鬼棚に乗り、祈祷水を撒きながら町を回って疫病退散祈願したのが始まりだとか。
流行り病…現代ではまさにコロナですね。
さて、この博多祇園山笠は7月に行われます。
この神事で、博多の各流(ながれ)の男性は、所属する流の意匠を凝らした法被を着ます。
流(ながれ)とは、豊臣秀吉の時代の太閤町割りで区画された地域のことです。
そして、クライマックスの追い山では、流毎に人形で飾った舁き山(かきやま)を男性数十人で背負って、櫛田神社から決められたコースを走ってタイムを競います。
私も、一度だけ追い山を見たことがあります。
この日ばかりは、夜中から電車も走っていて、櫛田神社に近づく頃には、空がまだ暗いにもかかわらず熱気で溢れていましたね。
追い山が終わる頃は空も明るくなり、その日は土曜日ではありましたが、家に帰ると息つく間もなく、子どもが自転車にのって、高校の課外授業に出かけたことを覚えています。
残念ながら、昨年はコロナの自粛で追い山はありませんでしたが、今年は如何なることにやあらん?
前書きが長くなってしまいました。
では、神社の境内を案内いたしますね。
節分の季節には…
おぉ、巨大なお多福のお面!!
このお多福のお面、高さ5.3m、幅5mあって、日本一大きいのですよ。
この口の中から、神社の中に入ります。
コロナは外~。
福は内~。
お多福を境内側から見たところ。
(さっきの写真の裏側ですね。)
猫ちゃんがとことこ歩いています。
実は、この入り口は商店街側の入り口で、正面ではありません。
では、改めて正面から入りなおしましょう。
正面は楼門をくぐって、入ります。
楼門から拝殿を見たところ。
拝殿です。
午後遅い時間だったのですが、それなりに人が並んでいます。
並んでいる間、ふと右手に目をやると…
神社に奉納されているお馬さんの銅像があります。
順番がきました。
それでは、拝殿の中を失礼しま~す。
パシャ。
手を合わせて…
今年こそ、コロナが収まりますように。
おみくじです。
ん…五か国語?!
おぉ~、国際色豊か!!
その傍には、不老長寿の目出度い井戸が。
「霊泉鶴の井戸」
地下から湧き出る不老長寿の霊泉ですが…
水質の関係上、現在は飲用できません。
と、お参りをしたところで、参道から外れて、境内を時計回りにまわってみましょう。
「櫛田のぎなん」
樹齢千年と言われる銀杏の木なのですが…
時期が時期だけに葉っぱがない…。
う~ん、寂しい!!(笑)
でも、長寿延命のシンボルとされるありがた~い御神木なのです。
「飾り山」
博多祇園山笠の、飾り山(背負って走る舁き山と違って、見学を目的として作られた山笠)が奉納されています。
そりゃあもう、豪華絢爛!!
「力石」
江戸時代、相撲興行をしている人が多かったそうです。
白鵬が奉納した力石もありますよ。
摂社、末社いろいろ。
そして、史跡もあります。
「博多べい」
博多は、商人の町として栄えましたが、戦国時代になると近隣大名の勢力争いのため、焼け野原となりました。
豊臣秀吉は、九州を平定したのち、博多の復興に尽力します。
町中に散乱したがれき…石や瓦…を埋め込んで作った土塀が「博多べい」です。
その当時をしのぶ土塀が、櫛田神社に残されています。
ということで、ざっと、櫛田神社を紹介しました。
実は、蒙古襲来の碇石や、川上音二郎の碑も紹介したかったのですが、写真がありません。
私が訪れたのはお題が出る前で、ブログで紹介することを念頭に置いていませんでした。
どうぞ、悪しからず…。
ところで、福岡の寺社仏閣は京都に次いで多いそうです。
その割には、観光においては、京都にずいぶん遅れをとっているような…(笑)
櫛田神社は博多駅からも近いし、ご興味があれば、是非お立ち寄りくださいね。
神様から、
おぉ、遠路はるばると、ようきたようきた…
と、御利益がいっぱい…
いただけるかもしれませんね。(笑)
最後になりましたが、アクセスの地図を添付しますね。
車では…
- 駐車場有
- 福岡市都市高速呉服町ランプより約5分。
歩きでは…
今日も…日日是好日。