今週のお題「読書感想文」
引用:中国湖北省観光局オフィシャルサイトより
読書感想文…
大人が書く読書感想文は分からないけど、子どもの読書感想文って、大体パターンが決まっていますよね。
自分と同じ年頃の主人公のお話を選んだら、以下のように書くといいようです。
- その物語のあらすじを書く。
- 一番心に残ったことを書く。
- 主人公の、苦労や逆境話を紹介し、自分がその立場だったらどうするかを書く。
- このお話を読んだ後の自分としての、今後の展望を描く。どんな時も、優しい人でいたいです。努力を惜しまない人になりたいです。等々。
最後に書いた記憶がある読書感想文は、高校の時に吉川英治の『三国志』について。
パターンなんて無視して長々と感想をかいたら、長々とコメントが戻ってきた事を思い出します。
本当は大学に入ってからも、レポートでカントの『実践理性批判』の感想を書いておいで、というものがありましたが、2ページ読んだだけでギブアップしました。
あはっ。
では、前置きが長かったのですが、簡単な感想を含め、本を紹介したいと思います。
それは、さっき名前も出しましたので『三国志』を。
一般的によく知られている『三国志』とは、『三国志演義』を指します。
中国の魏・呉・蜀(3世紀)の3国の攻防を、後漢末の動乱から描いたもので、蜀を建国した劉備・関羽・張飛の友情を中心お話が進みます。
愛や恋の話もあります。
作者は不祥。
そして、『三国志』といえば、もう一つ…。
それは、正史である『三国志』。
これは、魏・呉・蜀の正式な歴史書とされるもので、著者は陳寿。
(大雑把に中国の歴史は…殷→周→秦→漢→三国→晋…の順に王朝が交代していきます。)
邪馬台国の卑弥呼の話も、この正史『三国志』の「魏志倭人伝」に載っているんですよ。
いま、私たちが読んでいる『三国志』の話は、この『三国志演義』か、正史『三国志』をベースに物語を繰り広げたものです。
それでは私が読んだ本を3作紹介しますね。
高校入学祝に、買ってもらいました。
ベースは、『三国志演義』なので、とにかく友情あり、恋愛あり、裏切りありと飽きがこないストーリーで、一気に読み終わりました。
これは、正史『三国志』をベースとして、思い切り登場人物に個性を加えたお話でした。
あまりに強い個性の人物ばかり出るので、読み終わったらどっと疲れました。
(写真は、ありません。読み終わった後、ブックオフに売ってしまいました…。)
ベースは正史『三国志』。
できるだけ、史実と乖離しないようにという、作者の配慮のもとに書かれています。
上記の2人の作家より、はるかにたくさんの人物が登場して、紙に書かないと誰が誰だかさっぱり分からなくなります。
しかし、曹操の祖父である曹騰の時代から書き起こし、西晋の統一まで描いているので、中国史と言う意味での流れは分かりやすいです。
感情移入が深くないので、さらっと読めます。
この、3人を読み比べると、劉備、関羽、曹操、諸葛孔明など、印象が全く違います。
例えば、曹操。
吉川英治の『三国志』では、とにかく悪者だったけど、他の2作では、政治家として優れた人物であるという印象を持ちました。
関羽も、吉川英治の『三国志』では劉備がすべて、劉備のためならなんでござれ、という精神のもとに生きていますが、他の2作では自分の信念との違いに葛藤します。
どの作品も、それぞれに味のある文章です。
これから、秋の夜長を感じる季節ですね。
夜のおともに『三国志』を選んではいかがですか?
今日も日日是好日。
とりあえず、全て第1巻だけ載せています。
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おまけ
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