泣いても笑っても日日是好日

人生は一期一会の連続。平凡な毎日でも、泣いても笑っても…

しとしと降る雨の日は、優しくなれるような気がしませんか?

今週のお題「傘」

 

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小犬と雨の日の子どもたち  『生誕100年 いわさきちひろ、絵描きです。』2018年より

 展覧会でこの絵を見た時、なぜかとても懐かしい気持ちになりました。

 

 

 ………………

 

 

私は、爽やかな気候のなかでしとしと降る雨は大好きです。

(半袖でいられるけど、蒸し蒸ししない程度の雨)

 

しとしと降る雨って、人を優しい気持ちにさせると思いませんか?

傘は、そんな雨によく似合います。

私の家の近くに幼稚園がありますが、傘をさして並んで歩いている親子を見ると、とも微笑ましく思います。

 

 

 

傘と言えば、私が鮮明に覚えている、雨の日の思い出があります。

 

私が、小学生の低学年の頃でした。

下校する頃、急に雨が降ってきました。

 

雨に濡れながら、家に帰らなくてはいけないなぁ、と思っていると、母が傘を持って学校へ迎えに来てくれました。

 

普段、このような時は、

「濡れて帰っておいで。」

と言うスタンスの母だったから、思わず、

「どうしたの?」

というと、

「おばあちゃんが、雨に濡れてぴーちゃんがかわいそうだから、迎えに行っておやり。」

と言ったとのこと。

 

他県に住んでいた祖母が、ちょうど我が家に遊びに来ていた時のことです。

 

迎えに来ているお母さんなんて、ほとんどいなかったから恥ずかしかったけど、とても嬉しかった記憶があります。

 

今は昔の遠い思い出。

今はもう、母も祖母もいません。

 

 

 

 

ところで…

 

私は、乾燥したところへ雨がしとしと降りだしてくる時の雨の匂い…土の匂いなんでしょうか。

 

乾いた運動場に雨が降るときに漂うあの匂いと言ったら分かるでしょうか。

 

その、雨の匂いが大好きです。

 

そして、雨が降っている音を聞くも好きだし、そんな時に外を眺めるのも好きです。

子どもが幼い時は、子どもと一緒に社宅のベランダから雨の降る景色をぼーっと眺めていましたね。

 

 

 

そして今…

 

私が使っている愛用の傘は、父の傘です。

 

そもそも自分の傘が、使い勝手が悪いので買いなおそうとした時に、ふと父の傘が目に入りました。

 

介護施設に入ると、雨の日は外に出ないから傘は使わないんですよね。

父は、基本寝たきりだし。

 

それで、使われない傘が傘立てに残っているのが何とも言えず寂しそうで、

(もったいなくて?!)

いっそのこと私が使おうか、と言う気になりました。

 

 

 

自分は、そもそも晴雨兼用の傘を使っていました。

けれどその傘は、日頃帽子をかぶったり自転車に乗ったりするので、日傘としては使わないし、雨傘として使用するには、小さくて鞄とかが濡れてしまう、ちょっと小ぶりの傘でした。

 

 

で、父の傘を使ってみると、

色が地味で、重いけれど…

(気にしない気にしない。)

大きくて濡れない。

結構、重宝しています。

 

しばらくは、この傘にお世話になろうと思います。

 

 

 

 

今日も…日日是好日