AIスピーカー キティちゃん
皆さんは、家の防犯について何か対策をとっていらっしゃいますか。
窓を二重ロックにするとか、防犯カメラをつけるとか。
我が家は昔の家の感覚で、結構防犯には無頓着でした。
(昔の家の感覚…鍵を掛けず、来るもの拒まず。)
両親がそもそも、
「世の中、悪い人なんてほとんどいないよ。」
という、非常に甘い感覚でしたから。
私は、両親より防犯の自覚があるつもりですが、夫からすれば、まだまだ甘いそうです。
そんな我が家に、昨年警報器を取り付ける事となりました。
それは、父が介護施設に入ったので、私が出かける時は家が留守になるからです。
我が家の警報器は3か所に取り付ける事ができて、おまけにAIスピーカーがくっついてきました。
更に、お値段も世の中に普及しているS社より格安で、本当にお得でした。
で、さっそく警報器の1つは、玄関に取り付けました。
玄関を開けるだけでなく、玄関前を通るだけでも警報が鳴るようになっています。
(右下の白い部分が警報器)
しかし…
我が家は大部分の部屋に行くためには、この玄関前を通らなければいけません。
警報器がしょっちゅうピーピー鳴るようになり、今となってはうるさいを通り越して、警報器が鳴っても、誰か玄関前を歩いているなぁ、と防犯とは程遠い認識となってきました。
意味がないから場所を変えようかとも思いましたが、せっかく取り付けたから、つけなおすのが面倒で…。
という事でそのうち、うるさいながらも警報音が生活の一部としてなじんできました。
「ただいま。」
と言って玄関を開けると、警報器のブザーが
「ピーピー」
って、お出迎えをしてくれます。
一方、AIスピーカーの方はと言うと…
こちらは、台所に置いております。
これまた珍しいので、
「キティちゃん、今日のニュースを聞かせて。」
「キティちゃん、静かな音楽をかけて。」
「キティちゃん、ジャズをかけて。」
「キティちゃん、今日の天気は?」
(キティちゃんとはAIスピーカーにつけた名前です)
な~んて、声をかけていました。
でも、最初こそ声をかけていたけど、だんだん声をかけるのが面倒になって、キティちゃんは台所のインテリアと化していきました。
ところが…
このサービスが、終了することに…。
どうも知名度が低く、契約者が少なかったらしい。
人間というものは調子がいいもので、終わるとなったらとても寂しい。
娘が、改めてAIスピーカーの取扱説明書を読むと、実は呼びかけに応じて、それなりのお喋りを楽しんだり、タイマーになってくれたり、声を変えたりする事ができる賢いスピーカーだったらしい。
という事で、最後に一生懸命、話しかけてあげたり音楽をかけてもらったり、活躍してもらいました。
全然かわいがっていなかったのに、なんなのでしょうね。
この寂しさ!
今から機器の返却作業に取り掛かります。
それにしても…
AIスピーカーはともかく、格安の防犯警報器の終了は頭の痛いところです。
あ~あ、これからどうしようかな。
ふ~。
今日も…日日是好日。
p.s.
カラスに進呈する前に採った、我が家の琵琶です。早く採りすぎたので、少々酸っぱいのもありますが、近所におすそ分けした時、そういう琵琶は果実酒にするといい、と言われました。早速作ってみるつもりです。