今週のお題「自慢の一着」
お題の服は色が濃くて、うまく写真が撮れませんでした。
「自慢の一着」と言うような服はないけれど、私がもう一度袖を通したい服は、大学の入学式に着た紺色で金ボタンのスーツです。
紺色のスーツなんて、どこにでも売っていますよね。
でも思い出が関われば、唯一無二の存在となります。
このスーツはオーソドックスなスタイルとは言え、今となってはとても流行遅れでしょう。
しかし、このスーツを見たら思い出すのです。
一生懸命だった大学入試の勉強。
今は昔の、共通1次試験の結果がまさかの点数。
2次試験まで1ヵ月半、食べる寝る以外、勉強しかしなかったような追い詰められた日々。
そして合格発表。
このスーツは、その後、大学の入学式のために亡き母に買って貰いました。
入学式は、同じ高校の同級生と参加しました。
お互いに学部は違うけど、今から好きな勉強が思い切りできるね、と期待に胸を膨らませていたのを覚えています。
ですが…
次にいつ着たかというと、よく覚えていませんね。
就職するまではスーツはこの1着しか持っていなかったので、おそらくアルバイトの最初の日とか、就職先での改まった日に着ていたのだろうと思います。
なぜなら、私の就職先は基本ラフな格好でよく、一番上には作業服を着ていましたから。
いつも帽子をかぶってパーカーか、チェックの服に綿パン、靴下、運動靴、リュックで通勤していました。
突然の改まった時のため、ロッカーにスーツとブラウス、ストッキング、パンプス等、着替え一式を置いていました。
もちろん、スーツは金ボタンの紺色のスーツではありません。
このスーツは一張羅のスーツと思っていたので、ロッカーに置っぱなしなんて考えられなかった!!
そんな風に大事に大事に思っていたから、余計に着る機会がありませんでした…。
10回も袖を通したかなぁ?
今から思えば、もっと着ておけばよかったと思います。
もったいなかったなぁ。
結構お高かったし。
娘のスーツに比べると、私のスーツはウール100パーセントで物はいいけど重い。
やっぱり、スーツも進化してきているのが分かります。
もし、袖を通して学生時代の希望に満ちた日々が戻るのなら…
もう一度着てみたい…
しかし、そんな事は決してないし。
基本、私はあまり後ろを振り返らない、リアリストな人間です。
でも…
そんな私なのに…
古いスーツなのに…
捨てられない。
でも、そろそろ処分しようかな。
絶対着ないし。
あははは。
思い出のスーツは、今タンスの中に鎮座ましましております。
今日も…日日是好日。
p.s.
おまけの写真
昨年は何回か着ました。