今日は、言葉が足りなければもとより、言葉で説明されても、そこからの解釈は人それぞれ、そんな事を実感したお話をしたいと思います。
まずは最初のお話。
(会話文は、標準語に編集しております―笑―。)
先日、我が家で、シャクナゲを食卓に飾っていました。
娘「わぁ、綺麗ね。」
私「ピンク色が、かわいいよね。」
娘「ところでさ、お母さん、夏の思い出歌える?」
私「あったりまえじゃない。♪夏が来~れば思い出す、遥かな尾瀬、遠い空~♪」
尾瀬 引用:ウイキペディアより
娘「ここで質問。尾瀬はシャクナゲ色にどうなったのでしょう。」
私「う~ん。シャクナゲ色に染まります~だったかなぁ?」
娘「シャクナゲ色に染まったら、ピンク一色だね。」
私「それってさー、オーストラリアにある湖みたい(笑)」
(オーストラリアの湖っていうのはこれ↓)
ピンクレイク 引用:オーストラリア観光局公式サイトより
娘「ははは。尾瀬だからそんなことないよ。答えは、シャクナゲ色にたそがれる、だよ。」
参考 「夏の思い出」の歌詞
夏が来れば 思い出す
遥かな尾瀬 遠い空
霧の中に 浮かび来る
やさしい影 野のこみち
水芭蕉の花が 咲いている
夢見て咲いている 水のほとり
シャクナゲ色に たそがれる
遥かな尾瀬 遠い空
(2番略)
私「あぁ、夕暮れのピンク色の空かぁ。ロマンチックだねぇ。」
と、ここで黙って聞いていた夫が参戦。
夫「たそがれの空はピンクじゃないよ。オレンジだよ。」
私「まぁ、よく似たものじゃない。」
夫「い~や、オレンジだよ。ピンクではない。」
頑固に言い張ります。
夫「シャクナゲの色はピンクだけなんだろうか。」
ここで、スマホの登場となりました。
あらっ、
オレンジ色のシャクナゲもあるのですね。
さて、ここで私が書きたかった事は、想像するシャクナゲの色も、たそがれ時の空の色も人それぞれ…
同じフレーズーシャクナゲ色にたそがれるーを耳にしても思い描く風景は人それぞれという事です。
とらえ方によっては全然違う意味になる、という例えをもう1つ紹介します。
これは、知る人ぞ知る…というお話。
娘が、小学生の時に小学校ではやっていた話です。
まずは、この童謡の歌詞をお読みください。
「しゃぼん玉」
しゃぼん玉飛んだ 屋根まで飛んだ
屋根まで飛んで 壊れて消えた
(2番略)
風風吹くな しゃぼん玉飛ばそ
誰でも、1回は歌ったことがあるのでは?
穏やかな晴れた日に、子どもがしゃぼん玉を飛ばして遊んでいる。
こんな風景が想像できますね。
ところが…
こんな穏やかな風景も、ちょっとひねった文章のとらえ方をしたら別の意味になるのです。
しゃぼん玉が屋根のある位置まで飛ぶのでなく、屋根も一緒に飛んだ。
つまり屋根も吹き飛ばされた。
というとらえ方をしたら、最後の風風吹くなのフレーズが、家まで壊すほど風よ強く吹かないで、しゃぼん玉だけ飛ばしたいから、というように、風がとても強い日の歌になります。
いかがですか。
とらえ方を違えると、色んなものの見方―解釈―ができる。
面白いですよね。
この話の様に、色々な面から考えて空想の羽を広げるのはとても楽しい事です。
しかし…
新聞によく記事として載っている決まり事については…
「これはどういう意味?」
と聞かれた時、専門家であってもそうでなくても、100人いれば100人が同じ説明をする。
そのように、ひねらないで読み取りたいものです。
この話、5月3日の祝日にアップしようと思ったけど、遅れてしまいました。
憲法記念日はいかがお過ごしでしたか?
今日も…日日是好日。時々口実。
訂正
オリジナル…タイトル 夏の思い出…尾瀬はシャクナゲ色にどうなったでしょう?
2021.3.16訂正…タイトル 夏の思い出…尾瀬はシャクナゲ色にどうなったでしょう? イメージの世界