今週のお題「卒業」
卒業式には、いやハレの日はいつもと違う格好をしているという事を、しっかりと認識しておきましょう。
そうでないと、とんでもない災難に遭いますよ。
トホホ…。
これは保護者としてのお話です。
あれは、昨年の春のことでした…。
次女の高校の卒業式の出席する予定で、私は日頃着なれないスーツを着ました。
キャリアウーマン風のジャケットにパンツスタイル……でなくて、ジャケットにタイトスカート…そんなスタイルです。
勿論、足元もそろえなければいけない。
痛いのを我慢して、パンプスを履いて…。
エコバックでなくてハンドバッグを持って…。
よし、準備は終わった。
さあ行こう。
颯爽と自転車に乗って…。
ん???
タイトスカートだから、ツーツースタイルの乗り方ができない。
(ツーツースタイルとは立ったスタイルで片足だけペダルに乗せて、助走の勢いがついてから、そのままサドルにまたがって自転車に乗る事、おばちゃん乗りともいうそうな。)
足が広がらない。
助走がついたところで、こけそうになりました。
危ない危ない。
自転車を止めた状態でサドルにまたがって発進しました。
それからは快調に飛ばして…。
で、高校に行くには、最後に心臓破りの急な坂があります。
坂道を登る時は、自転車を降りなくてはいけません。
ふう、登り終わった。
さあ、後少し。
自転車で一気に駆け抜けよう!
その時です。
ガチャーン!!
スーツを着ている事を忘れて、ツーツースタイルから自転車にまたがろうとして、見事にバランスを崩してしまいました。
ハンドバッグは投げ出される。
膝をついたから膝は血だらけ。
しかも、ストッキングは破れちゃった。
スカートも土がついて、地面をこすった後がある!!
両手は自転車の上に置いた形だったので、擦り傷だけでしたが、とにかく悲惨な恰好でした。
近くを歩いていた人が、
「大丈夫ですか?」
と、声をかけてくれました。
「あっ、大丈夫です。」
と大丈夫なふりをして、自転車を押して、高校まで行ったけど…。
膝が痛くて、まず水道のある場所に行って膝を洗いました。
今日に限ってバッグが違いハンカチしか入っていなかったので、お式用の綺麗なハンカチを血だらけにして…
そんなこんなで一段落してから講堂で行われる卒業式に臨みました。
こんな事をしていると、当然時間は遅くなり、一番後ろの席へ。
あ~あ。
座っていても、気持ちはそわそわして、集中なんてできません。
しかも、だんだん膝がじ~んじ~んと、痛くなるし、血はにじむし。
式が終わって、個別のクラスでのお別れ会になりました。
授業参観みたいに立って見学をするのだけれど、膝が痛くて娘が卒業証書をもらうのを見てから、そーっと帰りました。
自転車に乗ってゆっくり帰ったけど、この時から得た教訓は…
声を大にして言いたい。
いつもと違う格好をしている時は、違う格好をしているという事を認識しよう!!
次女には悪いけど、卒業式の感傷なんてありませんでしたね。
自分の事が精一杯で。
ただ、国公立大学の前期試験が終わっていたので、卒業生が大きな事を成し遂げた後の、すっきりした顔をしていたのを、長女の時も次女の時も印象に残っています。
ところで、私の高校の卒業式は30年以上前だけど、大学の2次試験(今の個別試験に相当するのかな?)の前だったので、高校の先生が、
「とにかく早く帰って勉強しなさい。
試験が終わって、ゆっくり遊びに来なさい。」
と、感傷もあったものじゃない。
追い立てるように、下校させていたのを思い出します。
本年は卒業式がなくなったり、縮小されたり、当事者の方のお気持ちを考えると、本当にお気の毒でなりません。
それでも…
卒業はおめでたい事!
様々な事に卒業を迎える皆さん、ご卒業おめでとうございます。
新しい門出に乾杯!!
今日も…日日是好日。