先日、銀行にお金を引き出しに行ってきました。
その時、ATMはとても混んでいて、なかなか自分の順番が回ってきませんでした。
ふっと気がつくと、自分の後ろの後ろに赤ちゃんを抱っこ紐で前に抱っこしていたお母さんがいました。
重い荷物を抱えているのと同じで大変だなぁと思い、私はそのお母さんに自分の順番が来た時替わってあげました。
「とても感謝されて嬉しかったです。」
と、書けば、さらっと
「よかったね、爽やかな一日だったね。」
で終わるのですが、 今日書きたい事は美談の自慢ではないのです。
お母さんを見て、
「大変そうだな、順番変わってあげたいな。」
と思った事は事実です。
このシチュエーションだったら、誰でもそう思うのでは?
でも、行動に移すのはなんとなく、ためらいもありました。
ためらいというのは、声をかけるのが恥ずかしい、という感情です。
「えっ、おばさんにもなって誰に対して 恥ずかしいの?」
と言われそうですね。
声をかけるお母さんに対して?
それは、ありますね。
断られたら恥ずかしいし。
周りの人に対して?
これもありですね。
静かに順番を待っている時に、自分が声を出して人と会話をする。
目立ちますよね。
皆さんもこんな思いをした事があるのでは?
特に私は、目立つ事は苦手です。
だから、もしこんなシチュエーションがあって
―例えば電車で席を譲るとか―
子連れに優しくないおばさんがいるなぁ、と思ったら恥ずかしくて声をかけることが出来ない人もいるんだ、という事を知ってほしいのです。
できるだけ、勇気を出して声をかけるように努力しますが。
昔、小学校の時に国語の教科書で習った詩に、女の子がお年寄りに3回席を譲るけど4回目からは席を譲らなかった。
でも、その優しい女の子は良心がとがめるのかうつむいて座っていた。
という詩がありました。
ふっと思い出しました。
全然この優しい女の子みたいと言うつもりではないんですけど。
で、最近はインターネットがあるので、「詩 電車 女の子 席を譲る」で検索したら分かりました。
この詩は、吉野弘『夕焼け』という詩だそうです。
教科書に載っていた位だから、
「ああ覚えているよ。」
という人(私と同年代ならおばさん世代かな)が多いのでは。
全文をインターネットで読む事が出来るので、興味があれば、見てみて下さいね。
今日も…日日是好日。